はじめに:不安と罪悪感の波の中で
休職が始まったばかりの頃は、「とりあえず何をして過ごせばいいのだろう」と強い不安を感じていました。
仕事から離れてホッとした気持ちもありましたが、それ以上に罪悪感や焦りが強く、心が休まらない日々でした。特に休職初期は、休職を選んだ自分への失望感や劣等感、そしてこれまで無理をしてきた反動で、体が思うように動かない状態だったんです。
この記事では、そんな私自身の体験をもとに、罪悪感の中でも「これだけはできた」と思える休職初期の最も「最小限」で大切な過ごし方を共有します。今、立ち止まっているあなたに「この時期はこれで大丈夫だよ」というメッセージが届けば幸いです。
休職流れについては下記に記事がありますのでよかったらご覧ください。
とにかく「寝て過ごす」が最大の仕事
休職直後は、本当に体が鉛のように重く、ほとんどベッドで横になって一日を過ごしていました。
「何もできない自分」に焦る気持ちもありましたが、今振り返ると、この時期こそが心身を回復させるための絶対に必要な時間だったと思います。もしあなたが今、体が動かなくても、自分を責めないでください。この時期のあなたは「とにかく休むこと」が最大の仕事です。
無理のない範囲で家の片づけをしてみた
少しずつ元気が戻ってきたときには、無理のない範囲で部屋の片づけをしました。
特に、会社を思い出すような資料や物を見ると気分が落ち込むので、押し入れにしまうなど、視界から外す工夫をしました。
少しでも掃除をすると、気分がリフレッシュできるだけでなく、「今日はこれができた」という小さな達成感も得られます。この「小さな達成感の積み重ね」が、初期のつらい時期を乗り越えるための心の支えになってくれました。
ネットや動画で不安と孤独を紛らわせた
休職中の「このままでいいのか」という漠然とした不安から、ネット検索に頼ってしまうことも多かったです。「休職が再就職や復帰にどのくらい影響が出るのか」「休職中にやった方がいいことは何か」といった情報を調べては、さらに不安になってしまう悪循環もありました。
一方で、不安や孤独を紛らわせるためにYouTubeや漫画もよく利用していました。映画などの長いストーリーは頭に入らず、ショート動画や軽いコンテンツを「ただ流し見」していたのを覚えています。この時期は「気を紛らわせる」ことも大切な自己防衛策の一つでした。
まとめ:休職初期は「最小限の回復行動」に集中
休職初期(だいたい3か月目くらいまで)は、罪悪感を抱えながらも「最小限の回復行動」に集中する時期だと心から感じました。
体が動かないときは無理をせず寝て過ごすこと。そして、少し余裕があるときに軽い片づけや動画視聴といった「これができた」と思える最小限の行動を積み重ねること。
今は「何もできない」ように思えても、それは回復のプロセスとして必要な時間です。どうか、「最小限」で大丈夫だと自分に言い聞かせ、焦らず、この時間を乗り越えてほしいと思います。
次回予告:休職中期(3か月目以降)の過ごし方へ
休職初期は、とにかく心身を休ませることに集中する時期でした。
体を休めながら少しずつ気力を取り戻し、日常生活の中で小さな達成感を積み重ねていく。そして、初期を過ぎてくると「そろそろ何かできるかもしれない」という気持ちが芽生えてきました。
次回の休職中期編では、私がどんなふうに生活リズムを整えたり、外とのつながりを意識するようになったかをご紹介します。
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