【FIRE論】コムたろさんの書籍『資産4000万円脱社畜コーストFIRE生活』を読んで
著者・コムたろさんのご紹介(YouTubeチャンネルと書籍の紹介を添えて)
今回ご紹介するのは、FIRE・資産運用界隈で注目を集めるYouTuberのコムたろさんの書籍『資産4000万円脱社畜コーストFIRE生活』です。
まずは、彼のYouTubeチャンネルの動画冒頭で流れる、率直でユーモアのある自己紹介をご覧ください。
30代半ば、家庭持ち、車ありという
FIREやリタイアのハードルを全て逆コンプリートしながらも、
直近いた会社で心を病み、逃げるように退職
なんとか個人でやっていけないかなと妄想している、
カッコよく言うとフリーランス
実態は無職のアラフォーメガネ
(コムたろさんのYouTubeチャンネルの自己紹介より)
この飾らない言葉の通り、コムたろさんは、一般的なFIREのイメージである「独身・超倹約家」とは異なる、「私たちと同じような家庭持ち」の視点から情報を発信されています。
彼のYouTubeチャンネルやブログでは、資産形成のノウハウだけでなく、FIRE後の「勢い無職」としてのリアルな生活や、心の状態の変化などが赤裸々に語られています。
そんなコムたろさんが、資産約4,000万円を築き、「コーストFIRE」という独自のスタイルで会社員生活から脱却した体験を綴ったのが、この書籍です。
FIREの種類と「コーストFIRE」とは?
本題に入る前に、FIRE(ファイア)について簡単に触れておきましょう。
FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった言葉です。
- FI(Financial Independence / 経済的自立):投資による資産収入(いわゆる不労所得)が生活費を上回り、働かなくても生きていける状態を指します。
- RE(Retire Early / 早期退職):定年を待たずに会社を退職することを指します。
FIREには、主に以下の4つの種類があり、コムたろさんが選んだ「コーストFIRE」は、この分類の中では早期リタイヤはしないため4つのFIREよりもハードルが低いFIREになります。
| FIREの種類 | 特徴 |
| ファットFIRE | 贅沢リタイア。「一生遊んで暮らす」イメージで、資産収入で全てを賄う。 |
| リーンFIRE | 生活費を極限まで抑えるストイックなスタイル。少額の資産で実現可能。 |
| サイドFIRE | 生活費の一部を資産収入、残りを好きな仕事や副業で稼ぐハイブリッド型。 |
| バリスタFIRE | 生活費の一部を資産収入、残りをアルバイトなどの雇われ仕事でまかなうスタイル。 |
| 【コーストFIRE】 | 「早期リタイアなし」で労働収入により生活費を賄い続け、老後のための資産形成を並行して行うスタイル。(老後の生活費は運用益で賄える状態) |

(注:コムたろさんのYoutubeより)
私(ひよたろ)とコムたろさんとの共感ポイント
実は私(ひよたろ)も、コムたろさんと同じく「家庭持ち」であり、さらに「会社で心を病んで休職中」という状況です。この共通点を知ったとき、勝手ながら大きな親近感を覚え、彼のYouTubeや書籍を拝見するようになりました。
退職・休職時の資産額には違いがあります。
| 比較対象 | 会社を辞めた/休職した時点の資産総額 |
| コムたろさん(退職時) | 現金 800万円 + 投資 3,500万円 = 合計 4,300万円 |
| 私(ひよたろ、休職時) | 現金 900万円 + 投資 2,000万円 = 合計 2,900万円 |
改めて、「コムたろさん位の資産があればもっと気持ちを楽に休職できたのに」と思うことも正直あります。
ただし、私には家のローン、車のローン、ペットがいないため、その分固定費は低く、単純な比較はできません。しかし、「会社で心を病んだ」という精神的なスタートラインは似通っており、彼の体験談は非常に参考になると感じました。
本書の要点と、最も響いた「脱社畜」の心境
この書籍は、資産形成のノウハウだけでなく、「勢い無職」というコミカルな表現の裏にある、辛い状況から脱却するための哲学が凝縮されています。
📌 本書の要点
- 「仕事を辞めても何とかなる」:仕事を辞めるのに必要なのは、貯金(投資)、転職経験、副業経験が大切だが、最後は「勢い」が重要。
- コーストFIREを達成することで得られるもの:老後への不安が下がり、気持ちが前向きになり、自分の人生を前に進める原動力になる。
- 仕事を辞めることのメリット:怖いものが激減する。挑戦へのハードルが下がり、何より社会人の常識を壊すことができる。
🌟 最も響いた「脱社畜」の心境
特に私が強く共感したのは、「仕事を辞めることのメリット」の部分です。
「怖いものが激減する。挑戦へのハードルが下がる。なにより社会人の常識を壊すことができる。」
会社という組織に縛られていると、「会社をクビになること」や「収入が途絶えること」が人生最大の恐怖になります。しかし、一度そこから飛び出してみると、案外死ぬことはなく、その恐怖が激減し、一気に「挑戦へのハードルが下がる」という境地にたどり着けることがわかります。
コムたろさんが体験したこの「思考の前提の書き換え」こそが、資産額以上に価値のあるFIREの成果だと感じました。
コムたろさんの本から学んだこと
この書籍から私が学んだことは、経済的な数字よりも、「心の自由」の価値です。
- 人が過度に恐れるデメリットは、案外平気であること
仕事を辞めることで生じるデメリット(収入不安、社会とのつながり、社会的地位など)について、人は予想以上に大きく感じ過度に恐れてしまいます。しかし、本書を読むと、案外平気であり、得られる自由の方が大きいことがわかります。 - 「仕事を辞めること」は思考の前提を書き換える力がある
会社にいる時の思考は「会社を辞めないことが前提」で全てが構築されています。しかし、辞めるという決断は、その前提を根本から壊し、「自分の人生を自分でどう作るか」という主体的な思考へのシフトを促します。これは、私たちのように心を病んだ人にとって、何よりも必要な変化です。
まとめ:今、働き方に疑問を持つ方へ
この本は、億万長者を目指す投資本ではありません。
- 「FIREは夢物語だと思っている」
- 「家庭持ちだけど、今の会社を辞めたい」
- 「会社でのストレスで心を病んでしまった」
…そんな、かつてのコムたろさんや、今の私(ひよたろ)と同じような境遇にある方々に向けて、「資産4,000万円というゴール」と「コーストFIREという戦略」を使って、もっと気楽に、主体的な人生を生きる道筋を示してくれます。
今、仕事を辞めるか悩んでいる方、働き方について疑問を持っている方、是非一度、コムたろさんの書籍を読んでみてください。そして、彼のYouTubeチャンネルも覗いてみると、より彼の考え方が深く理解できるはずです。
