心が壊れる前に知りたかった。カウンセリングで学んだ「自分を守る5つの思考法」
はじめに:心の重荷を軽くする、意外なほど小さな「思考の転換」
「休日も仕事のことが頭から離れない」「周りの人と比べて落ち込む」「どうしようもない不安に襲われる」。もしあなたが、尽きないストレスに押しつぶされそうなら、この記事が心の重荷を軽くする手助けになるかもしれません。
心を楽にするには大きな変化が必要と思いがちですが、一年以上のカウンセリングで効果があったのは、意外なほど小さな「思考の転換」でした。
この記事では、自分を縛り付けていた考え方のクセに気づき、現実をしなやかに乗りこなすための、5つの思考法をご紹介します。
私が受けたカウンセリングの記事についてはこちらにまとめています。
1. 感情は「いじる」と膨らむ。不安は消さずに”横に置く”
不安や焦りを分析したり、打ち消そうとしたり、無理にポジティブに考えようとするアプローチは、かえって逆効果になる可能性があります。
感情はいじると膨らむ。そのままにしておくと自然と減るので、気にしないまま心の横に置いたまま行動する。
感情を敵視せず、ただそこにあるものとして認め、あえて干渉しない。「心の横に置いておく」イメージです。目標は不安をゼロにすることではなく、不安を感じながらも行動できるようになること。感情との消耗戦から降りることで、行動のエネルギーを取り戻せます。
2. 怒りの正体は”期待のズレ”。100%の理解を求めない勇気
仕事や人間関係で感じる「怒り」の正体は、非常にシンプルに定義されます。
自分の認識の割合と相手が分かってくれている割合のギャップが怒り。
怒りとは、「これくらい分かってくれるはずだ」という自分の期待と、相手の理解度とのギャップそのものです。
このギャップを埋める実践的な方法が、「相手に求める理解のレベルを、意識的に下げる」こと。100%ではなく「10%でも伝われば十分」と考えてみる。他人を変えようとするのではなく、自分の期待値をコントロールすることで心の平穏を保ちます。
3. 「0か100か思考」を手放す。20%の行動でも”やった”ことにする
「完璧にできないなら、やらない方がましだ」という「0か100か思考」は、行動できなくさせ、自己嫌悪につながります。
100%やるのではなく、20、30%でもやったものとする。
体調が悪くパフォーマンスが落ちた状態でも、少しでも動けたなら、それを「やったこと」として認めてあげる。20%の出来でも、0%とは全く違います。完璧な結果よりも「行動した事実」を評価し、小さな一歩を肯定することが、次へ進むエネルギーになります。
4. 環境を変えても根本解決にはならない。先に”自分の対処法”を身につける
ストレス下では「この会社を辞めれば解決する」と考えがちですが、問題の根本は、環境よりも「特定の状況に対して自分がどう反応するかという内面的なパターン」にあると指摘されました。
環境を変えても感情の処理方法が変わらなければ、同じ状況になれば同じこと(自分の場合、怒られる→逃避の行動パターン)が起こる。
衝動的に環境を変える前に、まずは自分自身の感情の処理方法や行動パターンを見つめ直すことが必要です。違う対処法を身に着けることこそが、どんな環境でも自分を守り、適応していくための本当の力になります。
5. 「他人軸」から「自分軸」へ。人生の主導権を取り戻す
他人の評価や社会の常識を気にする「他人軸」で生きていると、自分の人生なのに主導権がないように感じられます。
大切なのは、自分が何を大切にしたいかを基準に物事を判断する「自分軸」で生きること。自分の価値観に基づき「能動的に選んで自分軸を大切にしていく」ことで、デメリットも引き受けられるようになります。
私自身、休職後すぐに復職するのではなく、休職期間を「準備期間」と位置づけました。これは、「メンタルを整え、スキルを向上させる」という長期的な幸福を、短期的な世間の期待より優先した主体的な選択です。人生の主導権を取り戻すとは、このような主体的な選択の積み重ねなのです。
さいごに:自分らしい人生を取り戻すために
今回ご紹介した5つの思考法は、圧倒され反応するだけの状態から、主体的に自分をマネジメントする状態へと移行するための、繋がったツールキットです。
これはあなたを別人に変える魔法ではありません。むしろ、不完全な自分自身を認め、振り回されるのではなく、より上手に付き合っていくための実用的な知恵です。
この小さな思考の転換が、日々のストレスを和らげ、自分らしい人生を取り戻すための大きな力となるはずです。
最後に、あなた自身に問いかけてみてください。
「もし明日から一つだけ、自分を縛る『べき』を手放せるとしたら、何を手放しますか?」
