2025.10.31

【FIRE論】ナスビさんの書籍『貯金ゼロからのFIRE入門』を読んで

ひよたろ

今回は、FIRE・資産運用界隈で大きな注目を集めるYouTuber、ナスビさんの書籍『貯金ゼロからのFIRE入門ステップアップ式で達成できるお金の増やし方』を読んだ感想と、その要点をご紹介します。

Contents

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👨‍💻著者・ナスビさんのご紹介

まずは、ナスビさんのユニークな経歴を見てみましょう。

23歳で投資成功を目指し貯金に励む。
25歳で貯金1,000万円を達成し、福岡へ移住。不動産投資を開始。
その後も労働と倹約を繰り返し、貯めた資金を全力投資。
32歳で純資産5,000万円、不労所得が月50万円に到達し、完全FIRE達成。
FIRE達成まで本業の年収は300万円だったが、最終的に不動産約1億円、株式約1億円と、どちらも1億円の資産を築いた経験を発信するためYouTubeチャンネルをスタート。

この飾らない言葉の通り、ナスビさんは節約貯金で資金を貯め、不動産投資を軸に資産を大きく拡大させた視点から、お金に関する情報を発信されています。彼のYouTubeチャンネル「ナスビのマネー講座」では、その豊富な知識に基づき、視聴者の質問や悩みに寄り添った発信が人気を集めています。

本書は、そんなナスビさんが、自身の経験と知識を基にFIRE達成への道筋を分かりやすくまとめた入門書です。

本題に入る前に、「FIRE（ファイア）」について簡単に触れておきましょう。 FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった言葉で、「経済的自立と早期リタイア」を意味します。

こちらの記事にFIREの種類について記載がありますのでご覧ください。

【FIRE論】コムたろさんの書籍『資産4000万円脱社畜コーストFIRE生活』を読んで

この書籍では、FIREを目指す人に向けて、資産額に応じた具体的な行動をステップアップ式で示してくれています。このステップを踏むことで、誰でもFIREに近づくことができるでしょう。

特に重要だと感じた点を、資産額別にピックアップしてご紹介します。

まずは、資産を増やすための「種銭」作りを徹底します。

先取貯蓄の徹底: 最初は収入の10％から始め、徐々に25％へ、最終的には最低限の生活費以外はすべて先取貯蓄するレベルまで引き上げる。
支出の最適化:
- 車を手放す（所有コスト削減）
- 格安スマホに切り替える（通信費削減）
- 保険の見直し（公的保険で十分な部分が多いと認識する）
住まいの見直し:
- 筆者は中古戸建てを土地値で買うことを推奨。
- （ブログ著者ひよたろのおすすめは社宅・寮・実家）

節約の根幹！大きな固定費削減の「三つの柱」

入金力の強化（副業）:
- 元本がすべての投資の世界において、「どれだけ入金できるか」が成功の鍵。節約には限界があるため、筆者はアルバイトで月15万円を稼ぐことを実行。
積立投資を始める:
- S＆P500や全世界株式のインデックスファンドを積立購入し、資産増加の恩恵を享受し始める。

基礎資産が築けた段階では、投資の分散を意識します。

分散投資の心がけ: インデックス投資が不調の時のために、株価が下がりにくく、配当金も入ってくる連続増配株や高配当株をポートフォリオに加え、安心感を確保する。

FIREが見えてくる資産帯では、資産を守る意識を強めます。

アセットアロケーションの意識: FIRE直後に暴落を食らうリスクに備え、精神的な負荷を軽減するため、金、債券などにも投資を行い資産を守る体制を構築。
感情的な判断の防止: あらかじめ決めたアセットアロケーションの割合を守って投資することで、市場の動きに左右されず、感情的な投資判断をしてしまうことを防ぐ。

ナスビさんが大きく資産を増やした要因の一つが不動産投資です。

レバレッジ効果: 株式投資と比較して利回り自体は低く見えがちですが、実際には銀行から融資を受けて物件を買うため、自己資金に対する利回りは跳ね上がります。
収益源の多様性: 毎月のキャッシュフロー（家賃収入から経費等を引いたもの）だけでなく、将来的な売却益も狙えるのが大きな魅力です。