航空輸送の場合、貨物が輸入地の空港に到着したら、輸入者は貨物の引き取りと輸入通関の手続きを進めます
実際の作業はフォワダーが行う場合がほとんどですが、輸入者として流れを理解しておくとフォワダーや航空会社とのやり取りもスムーズになります
- 航空輸送で貨物を輸入する人
- 輸入地の空港に到着してからの流れを知りたい人
AirWaybillの発行
輸出者が輸出地で貨物を航空会社や航空フォワダーに引き渡すと、AirWaybill(AWB)が発行されます
輸出地で発行されたAWBは輸出者から輸入者へ送られます
輸入者はAWBを受領したら、フライトスケジュールを確認し、貨物の引き取りと輸入通関の手続きを進めます
AWBには航空会社やフライト番号が記載されており、航空会社のホームページからスケジュールが確認できます
遅延があった場合や経由空港などもホームページで確認できることが多いです
輸入作業の依頼
フライトスケジュールからだいたいの到着の目途が立てば、航空フォワダーに輸入作業(貨物の引き渡しや輸入通関)を依頼します
輸入者からフォワダーに依頼内容を記載した書面やメールを送ります
書面やメールに記載する内容
輸入作業を依頼する書面やメールには以下の事柄が記載されます
- 依頼先のフォワダー名
- 依頼者(=輸入者)の名前と住所
- 依頼日
- フライト名
- AWB番号
- 商品名
- 数量
- 重量
- 原産地
- 建値(CIFやFOBなど)
- 保険
- 依頼する作業の内容
- 貨物の納品先
- その他特記事項 など
航空貨物荷降ろしの流れ
航空輸送の場合、貨物は原則ULD(Unit Load Devices)で輸送されます
貨物を運んだ飛行機が輸入地空港に到着すると、貨物はULDの状態で「上屋」と呼ばれる航空会社や航空フォワダーの保税倉庫に一旦搬入されます
そして上屋で荷主ごとに仕分けされ、輸入通関や配送の準備をします
輸入者は航空会社や航空フォワダーにAWBを提示し、貨物を引き取ります
航空輸送で使われるULDとは?
ULDとは”Unit Load Devices”の略で、航空貨物を一定の単位にまとめて運ぶためのツールです
航空用コンテナやパレッドなどはULDの一種です
まとめ
実際に輸入地の空港で貨物を受け取ったり、指定場所へ配送するのはフォワダーが行う場合が多いですが、輸入者として流れを理解しておくとフォワダーや航空会社とのやり取りがスムーズになります
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